学会長挨拶
老いや病いを抱えながら地域社会で生活し続ける人々の暮らしのあり様や、家族との関係性や生や死に関する価値観、社会規範や文化と関連した、来る長寿社会における新たな生き方の探求の在り方として、エンドオブライフケアの重要性が高まっています。エンドオブライフケアの実現には、その人がどう生きたいかを知ることから始まり、「どう生きたいか」について語ることが大切です。しかし、「どう生きたいか」を語ることは簡単なことではなく非日常的な何かきっかけがないと意識されないことかもしれません。だからこそ、「いつかは来る死」について考え、語り合うことをとおして「どう生きたいか」を意識化し理解しあう「意思表明のプロセス」が重要なのだと考えています。
第2回学術集会では、参加者が一堂に会し時間と場を共にし、参加者一人一人が自分のエンドオブライフについて考え、さらには大切な人のエンドオブライフを支えることについて語り合うことをとおして「生きる」を考える機会になればと願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
日本エンドオブライフケア学会 第2回学術集会
学術集会長 長江 弘子
学術集会企画委員一同