第3回学術集会を終えて〜学術集会長からのメッセージ〜
2019年9月14日(土)・15日(日)、名古屋大学医学部基礎研究棟において、日本エンドオブライフケア学会第3回学術集会を開催させていただきました。
本学術集会のメインテーマは、地域とつなぐ!アドバンス・ケア・プランニング(ACP) ~介護から救急医療まで人生の物語を大切な人へ~、でした。地域でACPをどう実践していくか、この点にフォーカスをあてて、プログラムを構成いたしました。
学会会期中、晴天にも恵まれ、参加者は810名、そのうち市民が91名、大変多くの方々に、足を運んでいただきました。皆様の声に耳を傾けますと、多くの方から、実践的で、参加型のプログラムに高評価をいただいたようです。
ACPは、エンドオブライフケアの中核となるアプローチ方法です。地域で展開される必要があります。市民は、人生で譲れないことや、医療ケアの目標について、自分が望みさえすれば、意思表明する機会を得ることができます。市民生活の場、介護や救急医療の場、様々な場でACPは重要です。確かに、市民にとっても、医療ケア提供者にとっても、ACPについて語ることは容易ではありませんが、第3回学術集会も含め、様々な機会が増え、ACPが地域の文化として根づくことを望みます。
最後に、第3回学術集会に、ご参加いただいた皆様、裏方で汗を流していただいた皆様、全ての皆様に、心よりお礼を申しあげます。本当に、ありがとうございました。
第3回学術集会長
国立長寿医療研究センター
緩和ケア診療部/エンドオブライフケアチーム
医師 西川満則