第4回 非がん疾患のエンドオブライフケア セミナーのご案内
日本エンドオブライフケア学会・EOLケアを支える専門職の実践教育研究委員会では、我が国の非がん疾患の緩和ケアを推進するために、毎年「非がん疾患のエンドオブライフケアセミナー」を開催してきました。
今年は、新型コロナのために7月に東京で予定していたセミナーを延期せざるをえませんでしたが、委員会で検討した結果11月1日に完全WEBで開催することにいたしました。
我が国においては、非がん疾患のエンドオブライフケアの研究、教育、実践は立ち遅れており、超高齢・多死社会を迎えようとする今日、我が国における非がん疾患のエンドオブライフケアの確立は我が国の医療の最重要課題となっています。
2020年度は、諸学会の注目すべき動向として、日本透析医学会が「透析の開始と継続に関する 意思決定プロセスについての提言」を出したこと、そして2020年秋に日本呼吸器病学会・日本呼吸ケアリハビリテーション学会が合同で、COPDや間質性肺炎など「非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針」が出される予定になっていることでしょう。今回のセミナーでは、前半に腎不全や非がん性呼吸器疾患の緩和ケアについて、これらの提言や指針を踏まえた講義を行います。
今回のウエブセミナーでは、これまでのセミナーで取り上げてこなかったテーマとして、肺炎のエンドオブライフケアや終末期の褥瘡(Kennedy Terminal Ulcer)を取り上げます。
また、認知症の終末期の肺炎の緩和ケアに関連して、高齢者のCOVID-19の緩和ケアに関しても触れたいと思います。さらにトピックスとして、COVID-19で生じている人工呼吸器の分配などの倫理的な問題についても解説します。
さらに、2018年に「認知症の人の日常生活•社会生活における意思決定支援ガイドライン」(厚労省)が発表され、認知症の方への意思決定が注目されています。今回は認知症の方の意思決定のためのコミュニケーション、近年増加している施設における看取りケアについての講義も行います。
学会として初めてのウエブセミナーですが、有意義なセミナーとなるような企画になっていると思います。病棟・在宅・施設等で働く医師、看護師などの医療職が、国内外の研究で明らかになった様々なエビデンスに基づき、非がん疾患のエンドオブライフケアについての質の高い実践ができる一助になればと考えております。
皆様のご参加をお待ちしております。
EOLケアを支える専門職の実践教育研究委員会
セミナー開催内容
Webにて開催(Zoomを使用します)
- 開催日時
- 2020年11月1日(日) 午前9時より午後5時40分まで
- 定員
- 500名 (定員になり次第締め切り)
- 参加費
- 会員 3,000円、非会員 5,000円
- 申し込み方法
- 注意事項
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- Zoomが利用できるPCかスマホをご準備頂き、Internetの接続環境の整った環境で受講して下さい。
- 講義資料は、事前にPDFを配布いたしますので、各自ご準備下さい。
- お問い合わせ・事務局
- 東京ふれあい医療生協 梶原診療所 研修センター
メール:training_center[at]fureaico-op.com([at]を @ に変えて下さい)
電話: 03-39115171